余命残り1日 最後のだっこ

2年前、愛犬が15歳で天国に旅立った。亡くなる前日僕は、10年数年ぶりに愛犬をだっこをした。もっと沢山散歩行ってあげれば良かった。もっといっぱい遊んであげれば良かった。そんなこと思いながら。

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中学生の時どうしても犬が飼いたくて、親にお願いして飼いだした雄の白柴犬のりゅうの散歩は僕の仕事だった。近くの公園までが散歩ルート。公園についたら

ひたすらダッシュ。僕にリードを離させてひたすらダッシュ。満足したらリードを咥えてこっちに戻って来る。もう帰ろの合図だ。帰り道のりゅうの足取りは重い。

途中で止まる。疲れて完全に止まる。だっこしろのサイン。

だっこすると、ありがとうと言わんばかりに、僕の頭に肉球をこすりつけてくる。セットした髪型が崩れるから、僕はいつもうっとうしがっていた。 

高校は部活動の名門校に進学した。3年の時に主将を勤めるくらい部活動に没頭した。彼女ができてデート代を稼ぐためにバイトもした。1日の限られた時間で削られていったのはりゅうとの時間だった。散歩は妹が行きだした。大学、就職と実家を離れた。

2年前の夏、妹から電話があった。『りゅうが最近おかしい』

急いで実家に帰って、動物病院に連れて行った。獣医師が色んな病名を言っていたが覚えていない。最後の『あと一週間くらいです』という言葉しか残らなかった。

次の日から1週間仕事を休んで、実家でりゅうといた。朝も、昼も、夜も。

明日で一週間。余命を告げられて6日目の夜中。りゅうのか細い声が聞こえる。声は出せるけど、もう動けていない。僕はとっさに抱きかかえた。軽かった。抱きしめて色んなことを話しかけた。するとりゅうは前足を僕の頭の上に置こうとしていた。でも力が出ず、届かない。僕はりゅうの前足を握って自分の頭の上に置いた。するとりゅうは落ち着いて眠った。次の日の朝りゅうは天国に旅立った。最後に沢山話ができて良かった。ありがとうりゅう。